油水分離が可能な油水分離フィルター
- 油水分離フィルターは、フィルターの繊維表面にエマルジョンになっている微小な油粒子を吸着します。繊維表面には吸着された微小な油粒子が次々と付着していき、次第に油粒子は大きくなり、一定の大きさを超えますと、水流の力により、繊維表面から脱離し、フィルターの二次側に流出していきます。
この時の油粒子は、直径が数μm以上の大きさとなり、容易に水より分離し、浮上する油粒子となります。結果、フィルターの一次側ではエマルジョン状態であった油粒子が、フィルターの二次側では水との比重差により水と分離した状態となります。
なお、界面活性剤などの添加物が含まれているなど、条件により解乳化が難しい場合があります。ただ、その場合でも油分除去が可能で、油分除去フィルターとして機能します。
また、カートリッジ式となるため、寿命となった場合のろ材の交換も容易で、メンテナンスを簡単に行えます。
-
- 洗浄水の乳化油の油水分離
- 超音波槽内の油水分離
- ドレン排水の油水分離
- 船舶内ビルジ水の油水分離
- 車両洗浄水中の油水分離
- コンプレッサードレン水の油水分離
- 各種洗浄水の油分除去
↓流量が多く必要な場合はこちら
ナノ粒子捕捉フィルター
油水分離フィルターの仕様一覧
※油水分離フィルター※
型番 | FP-ZE-250 | FP-ZE-500 | FP-ZE-750 |
---|---|---|---|
推奨処理量 (L/分) |
0.6〜1.2 | 1.2〜2.4 | 1.8〜3.6 |
使用温度 | 5℃〜35℃ | ||
全長(mm) | 250 | 508 | 750 |
内径(mm) | 30 | ||
外径(mm) | 65 | ||
エンドキャップ 形状 |
DOE(ダブルオープンエンド) |
<注意>
- 推奨処理量は、目安となります。使用時に、油分濃度や油の組成、液温、液質により、流量の調整が必要になる場合があります。
- 油分濃度や油の組成、液温、液質により、油水分離や油分除去ができない場合がありますので、事前に試験をおこなってください。
- 使用温度は、基本的に常温となります。それ以外の液温で使用する場合は、事前に試験をおこなってください。
- 微粒子が多く含まれている場合、微粒子により目詰まりを起こす可能性があります。
(5μm以上の微粒子が多く含まれている場合は、前処理フィルターを設置することをおすすめします) - 本製品は、工業用途以外での使用はしないでください。医薬品、食品、飲料などの用途で使用しないでください。
- 長期間使用される際、樹脂の経年劣化によりフィルターの強度が低下する場合があります。
(劣化の度合いは、液体の種類や液質、温度、圧力により異なります) - 改良のため、予告無しに使用上差し支えない範囲で使用・外観・寸法等を変更する場合があります。
- 詳細は、当社までお問い合わせください。