プラスの電荷をもった吸着ファイバー ゼータマックス
新開発した電荷吸着ファイバーのゼータマックスは、繊維自体にプラスの電荷を持たせた新しい吸着繊維です。このプラスの電荷は強力で、UF膜やMF膜では除去が困難であった、粘性物質の除去が可能です。また、水中に分散しているナノオーダーの超微細な微粒子を除去できます。例えば「顔料」「油分」「細菌」「ウイルス」「コロイダルシリカ」「コロイダル粒子」などの極微粒子を吸着除去できます。
使い方は、活性炭などの一般的な吸着濾材と同じく、“必要な量のゼータマックスを詰めてワンパス処理をするだけ”となります。設置や運転管理、濾材の交換も、凝集材を使った除去方法に比べると簡単におこなえ、設置箇所に困ることもありません。
ゼータマックスの特長
- プラスの電荷の力で、水中でマイナスに帯電している物質を強力に吸着します。
- 吸着繊維を吸着塔に入れて通すだけのシンプルな設計です。
- ワンパス処理で、運転管理が簡単です。
- 電力を使用せず、ナノオーダーのコロイダル粒子を除去します。
- 液中に分散する、「顔料」「油分」「細菌」「ウイルス」「コロイダル粒子」を除去します。
- 原料は生分解性になり、環境に優しい吸着材です。
- 他の処理方法と比較すると、経済的に処理ができます。
小流量の場合はカートリッジシェルに詰めてフィルターで、流量が大きくなるとタンクに詰めて吸着塔で使用します。
ゼータマックスの仕組み
- 電荷吸着ファイバー「ゼータマックス」の表層部電位は、液中ではプラスに帯電しています。液中に分散している「顔料」「油分」「細菌」「ウイルス」「ガラス」「コロイダルシリカ」「コロイダル粒子」「色成分」などは液中では表層部電位がマイナスに帯電します。(電荷はpHにより変化します)
上記の分散しているナノオーダーの微粒子がゼータマックスに近づくと、プラスとマイナスの電位差により微粒子はゼータマックスに吸着されます。ゼータマックスは、UF膜やMF膜のような物理的な濾過ではなく、活性炭やゼオライトなどのような吸着機構により、液中よりナノオーダーの微粒子を除去します。
ゼータマックスでは、通常の膜を使用した膜処理では除去しにくい粘性物質や、活性炭・ゼオライトなどでは吸着しにくい、数ナノ(nm)から数百ナノ(nm)の物質を除去します。 - 濾過前(原水)層には、顔料や油分、細菌やコロイダル粒子などのナノオーダーの微粒子が含まれています。
- 電荷吸着ファイバー層(ゼーターマックス)で、吸着処理をおこない、液中から上記不純物を吸着除去します。
- ゼータマックスでナノオーダーの不純物が除去され、濾過水が得られます。
ゼータマックス使用製品の一覧
ゼータマックスを使用した製品の一覧です。